今時の悪役10人-その10
松重豊(1963〜)
此の俳優を今や知らない人は居ないだろう。
「孤独のグルメ」は深夜の番組だったから
それほど知名度は無かったが、去年の暮れから
今年の正月にかけてシリーズが昼夜連続で再放映され
あっという間に“良く食べる”国民的スターになってしまった。
とにかく朝から晩まで此の人は食べ続けていた。
「サワコの朝」で当人が話していたのによれば
収録日は朝から何も食わず、あの量を本当に食べていると。
幾ら188cmの大男でも、それは凄い!
昔、私は此の人を某ビールのCMでグアムで
撮影した事が有るが、その時も可成りの量を
一気に呑んだ筈だが、ケロッとしていた。
芝居以前に、呑む食うが特技なのだろう。
そんな彼も若い時は全く売れず、
一時は役者を諦め、その体格を生かして
建築会社の正社員と成り、工事現場作業員をしていたらしい。
しかし役者を諦められず此の道に戻ったとか。
確かに眼付きは鋭く、いわゆる”怖い顔”だが
その顔が美味しいものを食べると
途端に表情が緩む、落差が効果的で
彼が今、受けている最大の理由はそれだろう。
しかし此のパターンは限界があるので
この際、昔に戻り「新・仁義なき戦い」の時の様に
もっと“危ないキレた悪役”を演じたら、又
芸域が広がると私は思うが如何だろう?
当人にも「あなた平幹二朗さんに似てるね」と
云った覚えがあるが、応援を含めて
”今時の悪役10人”のアンカーに彼を入れて
此のシリーズ今日で、お終い。
総括として、まず演技力が無ければ”悪役”は出来ない。
人間の悪の部分を表現出来てこそ、本物の役者と云えるのだから。
総括として、まず演技力が無ければ”悪役”は出来ない。
人間の悪の部分を表現出来てこそ、本物の役者と云えるのだから。
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