エンド・オブ・ザ・ホワイトハウス(2013)
最近はチュニジアのテロがトップ・ニュースに成っているが
此の映画はアメリカ合衆国の象徴ホワイトハウスが
テロリストに乗っ取られ、なんと米国大統領が
人質になるというショッキングなストーリーだ。
監督はアントン・フークア。
此の監督はミュージック・ビデオで香港ノワールを
コピーして、そのスター、チョウ・ユンファに抜擢され
「リプレイスメント・キラー」でメジャー・デビューを果たした。
同じ黒人デンゼル・ワシントンにアカデミー主演賞を
取らせた「トレーニング・デイ」
スペクタクル映画「キング・アーサー」等で力を付けた。
主演のジェラルド・バトラーは
ミュージカルの映画化「オペラ座の怪人」に
10万のペルシャ兵に300人で戦いを挑むスパルタ王の「300」等で
人気の出た俳優。
まあ、映画だから最後は主人公の活躍で大統領は
救い出されると判っていても
原寸サイズのホワイトハウスのオープン・セットが
テロリストに因って滅茶苦茶に壊されるのはやはり驚くし
何処までがC.G.か判らない編集の巧さに騙される。
テロリストのリーダー役が「007ダイ・アナザー・デイ」で
ダイアモンドが顔に埋められた
韓国系アメリカ人リック・ユーンだから悪役として
怖さに狂気が加わって気味が悪い。
前半、北朝鮮のテロと見せかけているのも
今の世界情勢を思えば有り得ない話ではないので
真実味が有る処。
それにしてもハワイトハウスは象徴であって
軍事基地では無いので意外に簡単に堕ちてしまう事が判る。
大統領役には頼り無さそうな俳優を使っているが
それを支えるモーガン・フリーマンや
アンジェラ・バセットそして
ロバート・フォスターなど名優のキャスティングが巧い。
とにかく、たった一人で此の最大の危機を救うのは
「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウイルス
と同じで痛快此の上ないが
テーマが余りにも現実的過ぎて心から楽しめないのも事実。
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