2015年2月9日月曜日

(新東宝出身)
丹波哲郎(1922~2006)
彼のエピソードは、余りにも話が大きくて
何処までが本当か嘘か信じ難いものもあるが
まず先祖は平安時代に遡り,何とも立派な家系らしい。
戦後、彼はGHQの通訳アルバイトを経て新東宝へ入社
強面の顔は宇津井健などの悪役・敵役として
活躍したが、社長の大蔵貢とソリが合わずフリーに。
以来、その確かな演技力を買われ、様々な作品に出演。
私の記憶に残っているのは今村昌平監督の「豚と軍艦」
敵対するヤクザを殺し、豚に食わせモツ鍋にして
食べ始めたら、入れ歯が出て来て、吐くヤクザの親分。
病院で自分のレントゲン写真をガン宣告をされた患者のと間違え
もう生きていても無駄だ!と電車に飛び込もうとするが
死にきれず飛びついた電信柱に
生命保険の広告と、シリアスな演技も
彼が演じると死ぬほど笑えたものだ。
当人曰くGHQ時代の英語力は大したことでは無いと
謙遜しつつ"007"から”マカロニ・ウエスタン”まで
海外での活躍は10本を越え,国際スターとしては
今の渡辺謙以上の人気であった。
日本映画でも「十三人の刺客」「切腹」と彼が敵役に
成る事で名作と成り得たという作品も数知れず。
TVでも「三匹の侍」に「キーハンター」とレギュラーを抱え
堂々たる日本有数の大スターであった。
だから彼独特の鼻にかかった言い回しは
よく”モノマネ”のネタにされたものだ。
晩年、「大霊界」等のベストセラーを書き
相手を「おヌシは霊界で云うと・・・」と決めつけ
自分の存在そのものを遊んでいた様に思える。
とにかく、どんな役でも”丹波哲郎”にしてしまう
その強引な演技は巧い下手を通り越し
”高倉健”と同じ芸の境地というか?何というか?
何とも”凄い!”としか云い様の無い人だったのである。

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