2015年2月14日土曜日

サイコ系
菅貫太郎(1934〜1994)
俳優座の第9期生、同期は市原悦子、中村敦夫、原田芳雄。
涼しげな顔なのに、何故か凶暴な役が多い性格俳優。
何と言っても集団時代劇の傑作「十三人の刺客」の
悪行非道をつくす変態殿様は凄かった。
後にリメイクされSMAPの稲垣吾郎が
その役をやったが、その怖さは足下にも及ばないと云うか
日本映画史上、まれに見る狂気を演じきった。
その罪滅ぼしといっては失礼ながら、当人は
あっけなく交通事故で亡くなってしまったのは誠に残念。
昔の「必殺」「鬼平」シリーズや「大江戸捜査網」
「水戸黄門」「銭形平次」「破れ傘刀舟・悪人狩り」
の再放映に出て来る彼は、出て来ただけで
不気味と云うか人間の根源的な悪を表現していた様に思える。
私は、そんな彼を主役にした作品が観たかった。

立川三貴(1949〜)
上の菅貫太郎と比べれば怖さは少し足りないが
その日本人離れしたエキゾチックな顔で
危ない役を演じると結構ハマるのが此の人。
劇団・雲から演劇集団・円を経て
ミュージカルまでこなす舞台俳優だ。
NHKの大河ドラマ「暴れん坊将軍「」水戸黄門」「剣客商売」
と時代劇、そして「太陽にほえろ」「特捜最前線」と
犯人を憎々しく演じた。
そして1990年のTV版「十三人の刺客」では
やはりというか何処かに同じ狂気があるのか
菅貫太郎と同じ役を演じた。

本田博太郎(1951〜)
文学座、劇団青俳を経て蜷川幸雄の「近松心中物語」で
腰を痛めて降板した平幹二朗の代役を
翌日から勤めたという実力派。
同じ蜷川演出の「ロミオとジュリエット」で
ゴールデン・アロー賞と一時は新劇アイドルに成りかけたが
日本映画史の迷作・珍作と呼ばれる早坂暁脚本の「北京原人」で
特殊メイクで誰だか解らない原人役を演じ演技開眼?
「十三人の刺客」の監督・工藤栄一に認められ
TV「必殺」シリーズ辺りから”危ない”キャラが売れ始め
NHKの大河ドラマ、年末時代劇スペシャルは常連
「鬼平」「剣客商売」「月曜ゴールデン」「火曜サスペンス」で
狂気を孕んだ悪役を様々に演じ分けた。
私の記憶にあるのは「相棒」で内閣官房長官でありながら
殺人を犯すと云う凄い役を見事に演じた。
見かけは老けているが実際は、まだ若いので此れから
とんでもない危ない役をやらかしてくれそうである。

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