フィリップ・ノワレ(1930〜2006)
最近、此の俳優の映画が来ないなと思っていたら
だいぶ前に亡くなっていた。
彼を有名にしたのは「ニュー・シネマ・パラダイス」だが
ずっと、それ以前からフランス映画に無くては成らない名脇役だった。
最初に彼を観たのはルイ・マルの「地下鉄のザジ」
可愛い女の子に振り回される人の良いオジさん役が似合っていた。
その後、ハリウッド映画にも「将軍たちの夜」「トパーズ」と出演し
私の好きな「わんぱく戦争」の監督イブ・ロベールの
「ぐうたらバンザイ!」で何とも、ぐうたらな男を
彼の地とも思える様に演じた。
その豊満な身体を生かしてグルメ映画
「最後の晩餐」「料理長殿、ご用心」と、スリラー・コメディ
かと思えば、シリアスな
妻と娘を焼き殺したドイツ兵に復讐する医者を演じた
ロベール・アンリコの名作「追想」と
フランスを代表する俳優と成っていった。
先の「ニュー・シネマ・・・」で数々の男優主演賞をとり
国際的な評価も得てからも
パトリス・ルコントの「タンゴ」
イタリア映画「イル・ポスティーノ」と話題作に出演
「素顔の貴婦人」では「追想」に次いで
2度目のセザール賞を得ている。
此の作品、未見なので是非観てみたい。
彼のフィルモグフィーを作ろうとしたら1BOXに収まらないな。
だいぶ前に”キネマ通り”で取り上げた「追想」を再度添付。
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