2014年8月12日火曜日

追悼
ロビン・ウィリアムス(1951〜2014)
突然の訃報に驚いた。
どうやら数ヶ月前から鬱病を煩い、
その挙げ句の首つり自殺という事らしい。
でも彼が映画の中で演じて来た役が
どんな困難にも不屈の精神で立ち向かう
明るいキャラクターだっただけに
私としては、とても不思議な思いだ。
そう彼を初めて観たのは
ロバート・アルトマン監督の「ポパイ」
有名なアニメを実写化したものだけに
未だに賛否両論の作品だが。
その後のジョン・アーヴィング原作、ジョージ・ロイ・ヒル監督の
「ガープの世界」には泣かされた。
それこそ、とんでもない運命に翻弄される男を
その哀しみに、ひたすら笑顔でこらえる彼の迫真の演技は
原作、監督のイメージを遥かに越える存在感で
此の作品を米国映画史上に残るものとした。
フォードという米国有数の自動車会社の重役の息子として生まれながらも
スタンドアップ・コメディアンを目指し
笑いを取るのが何よりも好きな彼は
どんな役でもモノにしてしまう天才だ。
しかし天才故、誰にも解って貰えない
孤独な闇を持っていたのかもしれない。
同じ様に首を吊って死んだ加藤和彦を想い出す。
それにしても上の写真の表情が何とも切ない。
「グッド・モーニング・ベトナム」「いまを生きる」
「レナードの朝」「フィッシャーキング」
「グッド・ウィル・ハンティング」等の作品で
その鼻にかかった優しい声や笑顔で
”人生は素晴らしい!”と励ましてくれた彼に心から感謝。
本当に大好きな役者だった。

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