2014年7月17日木曜日

ジム・ジャームッシュ作品集
此の監督の作品を最初に観たのはロケ先アメリカのL.A.。
現地のスタッフの「凄く才能の有る新人監督が出て来た!」
という情報に、UCLAの在るウエストウッドの映画館へ。
確かに「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は鮮烈だった。
モノクロ映像でスチール写真の様に
画面を固定したまま、割り切りの良いカメラ・ワークは
一見、映画学生の卒業制作の様に見えるが
明らかに日本の小津安二郎の影響が感じられ
更に移動撮影と音楽の使い方の多用はMTV世代の
鋭い感覚を持ち合わせていると感心した。
その後、登場したフィンランドの監督、アキ・カウリスマキに
同じスタイルは、お株を奪われた感があるが、彼の方がすっと先だ。
最近は、彼も「ブロークン・フラワー」等
ややオーソドックスな映画文法になってしまったが
それでもオムニバスの「コーヒー&シガレッツ」等、絶えず
新しい事を模索している彼に期待せざる得ない。
N.Y.の映画スターが集まるBARに行った時
ジャームッシュ映画の常連、”生”のジョン・ルーリーを
間近に見たが映画以上に馬か恐竜の様な顔をしていた(笑)
一時は、なかなか彼の昔のヴィデオが観れなかったが
今はTSUTAYAに全部揃っているのが有難い。

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