2015年11月25日水曜日

訃報
・・・と言うには7月に亡くなっていたらしいから
だいぶ時が経っているが
当人の希望で”誰にも知らせるな”と。
人の生き方で”誰にも知られず死んで行く”
という美学が有るが
彼はそれを全うした訳である。

以前、失礼にも、まだ生きていたのに
此のサイトに載せたのを再出して彼を偲びたい。
川崎敬三(1933~)
此の俳優を覚えている人は少ないかもしれない。
それでも一時は大映の二枚目スターとして
山本富士子や若尾文子の相手役をしていた。
それも只の二枚目では無く
出世の為なら恋人を裏切るような
卑怯な役まで演技力が有ったのでこなせた。
大映倒産後TVを中心に活躍していたが
テレビ朝日の「アフタヌーンショー」の司会に起用され
好感度も高く
キャスター役の山本耕一が度々使っていたフレーズ
「そうなんですよ川崎さん!」が当時、漫才コンビの”ぼんち”の
ネタにされ、流行語に成るくらいだった。
(だから私も今でも使っては”古〜いと笑われる)
此の番組は今思えば可成り過激で
例えば家出した妻を追った夫が,不倫相手の部屋を襲い
突然、痴話喧嘩が始まると云った様な内容を
毎週連続で放映した。
今村昌平の映画「人間蒸発」をシリーズ化した様なものであった。
しかし、当然現実には面白いネタは毎週続くはずも無く
その番組は”ヤラセ発覚”で中止となってしまった。
それから2年後「新・アフターヌーンショー」の司会に
再び登場したが、スキャンダル抜きの内容は以前程の人気は出ず
何時しか番組も終了してしまった。
彼は、それを期に引退、故郷仙台でホテルのマネージャーを
していると云う噂だったがどうやら、それはガセネタ。
現在80歳,悠々自適に暮らしているとか。
彼は川崎出身、何処から仙台の話が出て来たものか
だから芸名も川崎敬三だったというワケね(笑)


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