2014年5月7日水曜日

ドン・シーゲル作品集
此の監督は映画の面白さを知り尽くした人だ。
低予算のB級映画で下積みが長かったが
先日、此処で取り上げた伝染病映画の傑作
「ボディ・スナッチャー」辺りから頭角を表し
プレスリーの「燃える平原児」で才能を認められた。
そしてクリント・イーストウッドとの出会いが
二人に幸運をもたらした。
「ダーティ・ハリー」の大ヒットは、それまで
「刑事マディガン」等でドンが模索していた
警察組織から外れた刑事像をイーストウッドが
見事に体現した(彼が役にハマッたのだ)。
監督として俳優としてお互い自信をつけた彼等は
それまでのハリウッド映画とは違う
ひとひねりした脚本にテンポの良いアクションで
それぞれ確固たる地位を築いたのは周知の通り。
リー・マーヴィンやウォルター・マッソー等の
個性的な俳優の魅力を引き出し
あのジョン・ウェインの遺作も彼が看取った。
私が好きなのはシャーリー・マックレーンと
イーストウッドを共演させた「真昼の死闘」だ。
その緻密な構成力は正に職人芸!
文句に無しに楽しめる西部劇と云えよう。
それに、だいぶ前”キネマ通り”にかけた
「燃える平原児」をもう一度、添付したい。






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