2014年5月25日日曜日

ジョン・アーヴィング原作映画
現代アメリカを代表する小説家ジョン・アーヴィングは
その展開の面白さにおいて他に類を見ないので
ベストセラーとなり、殆ど映画化されるものが多い。
私が最初に観たのはジョージ・ロイ・ヒル監督の「ガープの世界」
主演のロビン・ウィリアムスの屈折した笑顔や
女装の大男ジョン・リスゴーの怪演も面白かったが
何よりストーリーが切なかった。
出演者の多い「ホテル・ニュー・パンプシャー」は
有名スターを使った割には雑然とし過ぎ、感動には程遠かったが
それぞれ登場人物のユニークなキャラクターは楽しめた。
とにかく彼の原作は今で云う”ハンパ無い”キャラクターが
有り得ない行動をとるので、先が読めない面白さがある。
「サイダーハウス・ルール」のシャリーズ・セロンは
ドンデン返しが美しくて、まさに”モウケ役”。
「ドア・イン・ザ・フロア」のジェフ・ブリッジスは
アーヴィング自身の様な役を楽しそうに演じていた。
全部の彼の小説に共通するテーマは、
人が真に生きる事の難しさ、空しさ、哀しさ。
それが映画化を試みる監督たちの創造力をかき立て
優れたシナリオとなり、何れの作品もが感動を生む。
ジョン・アーヴィング、彼、原作の映画観ると
必ず小説も読みたくなる作家の1人だ。

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