2014年4月22日火曜日


大島渚の世界
私は運の良い事に市川崑の他に
もう一人の映画監督を撮影するチャンスに恵まれた。
それが此の大島渚。
”朝まで生テレビ”等で、やたら怒りっぽい
イメージだったので心配したが、
それはTV番組の演出で、ご当人は
ごく普通の静かで真面目な方だった。
(焼いた秋刀魚を猫に取られるという設定だったが・・・)

しかし、彼の作品のテーマは、
いつもタブーと云われたものに反抗する
スキャンダラスなものが多く
それも、時代の一番、尖った部分を
追いかけていた様に思える。
「帰って来たヨッパライ」に出演した
加藤和彦氏に彼の事を聞いたら
「ずばりプロデューサー的感覚を持った人でしたネ」
と云っていた。
つまり、自分の作品が社会的に、どう影響を与えるかを
よく考えていた監督だったと云う事か?
時代の先を読んだ”性”と”政治”を誰よりも象徴的に
描いた作品群に当時の熱い社会情況が窺える。

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