2014年4月20日日曜日

黒澤明大全集
”世界のクロサワ”を纏めると此んなBOXに成る。
スチール写真を並べてみると
殆どの作品で主役に三船敏郎を起用しているのに気付く。
ソ連資本で撮った「デルス・ウザーラ」も当初は
三船が演じる予定だったとか。
三船と同じ様なバイタリティを持つ勝新太郎の「影武者」は
是非観たかったのだが・・・。

彼の才能はハリウッドに買われたものの
脚本だけに終わった「暴走機関車」
そして途中で降板させられた「トラ・トラ・トラ」と
作品としては陽の目を見なかった。
米国側と、彼の完璧主義が折合わなかったらしい。
それだけでなく、自殺未遂を起こす等
黒沢自身も相当な精神的なダメージを受けた様だ。

だから、その後の作品は
何処か彼らしい完璧さが失われている。
しかし、どの作品も画面に漲(みなぎ)る緊張感は
正に”クロサワ”独自の世界!
いくら家のTVが大画面なっても味わえないものばかり。

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