ジョン・ヒューストン全集
先に出した”ハンフリー・ボガード特集”でも
”ハード・ボイルド特集”でも此の監督は出して良かったが
それだけでは括(くく)れない名作、異色作を
沢山作っているので登場が遅く成った。
クリント・イーストウッドが「アフリカの女王」撮影時の
彼のエピソードを映画化した「ホワイトハンターブラックハート」に
描かれた様に自由奔放な監督として生きた人生は
かのヘミングェイも顔負け。
その作品はバラエティに富んでいて何れも興味深い。
貫禄のある風貌は
古くは「天地創造」で”ノアの箱船”のノアを自ら演じたり
ポランスキーの「チャイナタウン」では
フェイ・ダナウェイを相手に
実娘と近親相姦をする父親役を怪演している。
晩年の作品「火山のもとで」は、監督の彼と
主人公アルバート・フィニーの生き方が重なり
実娘アンジェリカ・ヒューストンを起用した
「男と女の名誉」「ザ・デッド」等の
確かな出来映えは名人の域だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿