2014年2月11日火曜日

ヤクザ映画傑作選
1960~1980年にかけて東映で作られた”ヤクザ映画”は
時代劇の親分子分の”任侠道”を下敷きとした古風なストーリーにもかかわらず
当時の騒然とした世相に何故か受け入れられ
爆発的にヒットした。
尾崎士郎の「人生劇場」で始まり深作欣二監督の「仁義なき戦い」まで
こうして揃えてみると明治大正昭和に渡る
日本版”ゴッド・ファーザー”サーガともなる。
昭和残侠伝
中でも高倉健の此のシリーズは池部良という名脇役を得て
極悪非道な敵役の仕打ちに、我慢に我慢を重ねた挙げ句
「死んで貰います」と”おとしまえ”を付けるのは
すべての溜飲が下がるカタルシスであった。
緋牡丹博徒
同じ様に女ヤクザを主人公にした藤純子主演の此のシリーズも
彼女の肌に彫られた緋牡丹の刺青の色気とともに
観客を魅了したものだ。
仁義なき戦い
そして、もはや”任侠道”など無くなった現代ヤクザを
ドキュメンタリー・タッチで描いた此のシリーズの
迫力は新しい観客層を掴んだ。

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