(海外編)
ピーター・オトゥール(1932~2013)
81歳で亡くなったという訃報が入って来た。
彼が上の此の映画「アラビアのロレンス」の
主役に抜擢されたのが1962年
当時30歳だから俳優としては遅いブレークだ。
それでも此の映画で世界的に有名な俳優と成った。
元々、王立演劇学校出身でシェークスピア劇を演じていたから
「ベケット」(1964)に「冬のライオン」(1968)と
2度のヘンリー2世役は見事にハマッていた。
その間もロミー・シュナイダー相手に
「何かいいことないか子猫ちゃん」
オードリー・ヘップバーンを相手に「おしゃれ泥棒」と
軽妙なコメディをこなす二枚目として人気を博した。
一方、「アラビア・・・」でも、かいま見せた
その”危ない”演技は猟奇殺人のスリラー映画
「将軍たちの夜」(1967)で
謎のナチスの将軍と幅広く
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化
「ラ・マンチャの男」(1972)では
イタリアから招いたソフィア・ローレンを相手に
歌まで披露し、長い下積みからの実力を見せたものだ。
しかし、此の辺りから病魔との戦いと容姿の衰えで
老人役が急に増えて来た。
(デビューの遅かったオードリー・ヘップバーンと同じである)
それでも”サー”の称号を持つ彼の気品は
他の俳優に真似の出来ない存在感が有り
「カリギュラ」(1980)のローマ皇帝ティベリウスは
ポルノ大作映画に芸術的な価値をもたらしたものだ。
ベルトルッチの「ラスト・エンペラー」(1987)での
満州皇帝・溥儀の教育係レジナルド・ジョンソンの
風格も忘れ難い。
他にもブラッド・ピットの「トロイ」(2004)では
プリアモスを演じ、神話の世界を現実性を持たせた。
それでも彼の代表作と云えば
”アラビアのロレンス”
ロレンスの本当の顔よりも
ピーター・オトゥールがロレンスに見える。
監督デヴィット・リーンの演出は
ロレンスが只の将校から英雄に持ち上げられるのと
同じ様に、ピーターの初々しい演技から
後半、時代が生んだ狂気の人間像を引き出し
最期は実像と虚像に惑わされる孤独な男としてロレンスを描いた。
それほどオトゥールにリアリティが有ったと云う事だろう。
モーリス・ジャールの音楽とともに
永遠にピーター・オトゥールは”ロレンス”として
語り継がれるだろう。

ハウステンボスの開業時のコマーシャルに出ていたのには驚いたネ。
返信削除それ知らない。
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