2013年11月6日水曜日

こんなアロハが着たい!
#-98 タマラ・ド・レンピッカ
Type-A
Type-B

Type-C

 此の女流画家の作品は
近代絵画の中でも異彩を放っているが
彼女の一生が更にドラマチックだ。
ポーランドの上流階級に生まれ
スイスの全寮制の学校で教育を受け
イタリア・コート・ダジュールで夏を過ごし
15歳でオペラ観劇で見初めた男性に恋をし結婚する。
ロシア革命で、パリに出て
そこで画家と成る事を決心する。
もともと才能が有ったのか
ピカソやダリ等の居た当時のパリは狂乱の20年代
タマラは水を得た魚の様に自由に創作活動が出来
パリ社交界の人々の肖像画を描く事で成功する。
貴族や大富豪がパトロンになり
その愛人の肖像画を頼まれれ描いている内に
そのモデルを、さておいて
自分が愛人に成ってしまうと云う奔放さであった。
作品は何れも当時流行のキュービズムの影響は有るが
バイセクシャルなタマラにしか描けない官能性が有り
濃厚で甘美な香水の匂いが漂う。
下のオープン・カーに乗った女性は自画像
自分がこの世で一番美しいと思って
時代の最先端を走っていた女の姿が見える。


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