2013年11月16日土曜日

2013グラチャン・バレー 対ドミニカ共和国戦
アメリカには通用しなかった全日本の新戦術『MB1』
その欠点を改良したか?更に精度を上げたか?ドミニカには効いた!
4年前のリベンジ、今日の日本は3:0のストレート勝ち。
先日負けたアメリカ以上の高さ(ナント2mという選手が居る)に対し
今日はセッター中道瞳のトスワークの巧さが光った。
名セッター竹下佳江のサブとしてロンドン・オリンピックに
参加した中道は竹下の試合運びをしっかり目に焼き付けている。
竹下と同じ様に、高いスパイクは彼女の頭上を
いとも簡単に越えて行くが
今日は、それをタイミング良くブロック・ポイントにまでした。
2mのドミニカ選手が撃ち下ろす強烈なスパイクを
159cmの彼女が、はじき返したのだ。その根性たるや恐るべし。
彼女は試合前半、相手ブロックを左右に振り、攪乱させるから
迫田さおり、石井優希のサイド攻撃が
面白い様に決まって日本は2セット連取。
本当に此の大会、減らしたMBに代わって入っている
サイド・アタッカーの迫田と石井の調子が良い。
余程,練習したのだろう。
しかし3セット、流石のドミニカ、日本の『MB1』に反応
日本は終止リードを許し、此れは4セットへ縺れ込むか?と
心配したが、20点で追いついたものの
再びセット・カウントへ追い込まれる。
此れまでの日本なら此処で諦める処
でも今の日本は崩れない、集中力が以前とは全く違う
精神的に皆、強く成ったのだ。
強く成ったと云えば
リベロの佐藤あり沙
今年8月のWGPで初登場したばかり
怪我の座安琴希に代わり此の大会ではレギュラーと成ったが
座安の代役とは思えない頑張りぶりで
パワーのあるデラクルスやリベラのスパイクやサーブを
身体を張って受け止め、良いトスに変えていた。
佐野優子の穴を埋められるリベロが2人も居るとは心強い。
さて試合終盤の追い込みだが
まず木村がサービス・エースを決めて同点。
まったく木村と云う選手はサーブの天才だ。
いや、天才だが努力もしている。
キャプテンなのに練習後、
ひとり残り、サーブの練習をしていると云う。
今の全日本が強いのは、サーブを第1の武器にしているからだ。
サーブで崩せば、相手はセッターにボールを返せず
相手の攻撃の的が絞れ、ブロックが、し易くなるのだ。
今の世界女子バレーは男子並みの高いスパイクや
速いクイックを使うので
それを防ぐにはサーブで崩すしか方法は無いのだ。
そして此のピンチに
闘将・真鍋政義は、なんとロンドンのエース・江畑幸子を投入。
しかし彼女の最初のスパイクは力み過ぎてアウト!
やはり、故障あけの江畑は、まだ無理か?
と思わせたが、セッター中道は強気、
2、3本と彼女にトスを上げ、それに答え江畑が1本決める。
それは明日のブラジル戦に向けての調整でもあるのだ。
此処でアナウンサーの「会場が揺れています!」に
もの凄く盛り上がってるなと思ったら
東京で地震、震度4、伊豆半島も震度2
ドラマチックな脚本でも出来ているのか?と
極めつけは迫田の”スコーピオン”で逆転!
そして最後は木村沙織でトドメを刺し勝負をモノにした。
此れで全日本は3位以内でメダルが確定。
こうなれば欲を出し、現在1位のブラジルを破り
大金星の金メダルを狙って欲しいと思うのは
私の高望みか?

頑張れ、全日本女子バレー!




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