Bud Powell - Dear Old Stockholm  

今日はピアノの大御所バド・パウエルで此の曲を。

彼はモダン・ジャズのピアノ・トリオのスタイルを

完成させた人と云われて居る。

両親兄弟、皆ミュージシャンという

音楽一家の生まれ、アート・テイタムや

セロニアス・モンク等の音楽仲間に恵まれ

早くにデビューを果たしたが

ミュージシャンの御多分に漏れず麻薬にはまり

精神病院にまで入れられた過去を持つ。

一時、フランスのパリに移住し活動した。

その辺りの経緯は映画「ラウンド・ミッドナイト」の

主人公のモデルに成っている。

あちらはデクスター・ゴードンが演じたから

アル中のサックス・プレイヤーに変えていたが

どちらにしても6０年代、米国はモダンジャズが下火になり

欧州へ出稼ぎに行って、そのまま居着いた

ミュージシャンが多い。

まあ人種差別も酷く無く、ジャズ・ミュージシャンを

大事にする土壌があったのだ。

此の曲も、そんな背景から取り上げられたのだろう。