ボーン・レガシー (2012)
此のサイト前回の「フィクサー」の監督トニー・ギルロイの新作は
彼が脚本を書いて成功させた「ボーン・シリーズ」の4本目
シリーズと云っても主人公のジェイソン・ボーン役の
マット・デイモンは出演して居らず、今回初めて監督を担当した
トニー・ギルロイが”ボーン・シリーズ”の
スピン・オフとして作ったオリジナル脚本。
でも新しいヒーローは前3作と同じ様に、C.I.Aに依って
開発改造された人間兵器の物語。
オリンピックの陸上競技や格闘技で問題になっているドーピング。
人間の能力以上の肉体や精神力の向上は今や身近な存在で
それらの効果は真実味があり、特に今回はウィルスを
利用してマインド・コントロールしている処がポイントだ。
話は、その”ボーン・シリーズ”2作目最後に暴かれそうになった
”人間兵器作戦”を隠蔽する為にC.I.Aが
その薬物工場で働いていた技術者全員の抹殺を計り
それから逃れた女研究員を、人体改造中の主人公が助け、
薬物無しでも生きられるウイルス注射を彼女に打って貰うため、
そのウィルス工場の在る海外へ、ふたりの逃避行。
そのフィリピンのマニラへもC.I.Aの手はまわり
更に、彼以上に強いアジア系の人間兵器を送り込まれる。
果たしてヒーローとヒロインの運命は如何にというのが
今回のあらすじ。
ニュー・ヒーローはアカデミー作品賞を取った
「ハート・ロッカー」の主役ジェレミー・レナー
マット・デイモンより野性的で改造人間にはピッタリ
ヒロインは演技派レイチェル・ワイズ。
二人がマニラの雑踏の中を警察と殺し屋に追われ
貧民窟の屋根の上やバイクでのチェイス・シーンは
スピード感たっぷりで此れ迄のシリーズと遜色無い迫力。
此の”ボーン・シリーズ”がダニエル・クレイグの"新007シリーズ”にも
影響を与えたのでは無いか?というのも頷ける。
影響を与えたのでは無いか?というのも頷ける。
とにかく逃げても逃げて追って来る敵のしつこさは
最近のアクション映画の中でも頭1つ秀でている。
そして、どんなに撃たれようが、殴られようが
立ち直る人間離れした改造人間の殺し屋は
あの「ターミネーター」の殺人ロボットを思い起こさせる気味悪さ。
立ち直る人間離れした改造人間の殺し屋は
あの「ターミネーター」の殺人ロボットを思い起こさせる気味悪さ。
例によって脚本家あがりの監督らしく
時間帯を分解フラッシュ・バックさせて観客に
パズル遊びをさせているから、観てる方は謎解きの楽しみも有るが
此の作品、もっと編集を旨くすれば2時間で納まり
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