2013年2月5日火曜日

(日本映画・男優編)
大坂志郎(1920〜1989)
此の俳優も日本映画の名作に必ず顔を出している。
デビューは戦前の松竹で吉村公三郎の「開戦の前夜」
その後、応召するも
戦後,再び松竹に復帰し、柳家金語楼などの喜劇映画で
活躍していたが小津安二郎の「東京物語」あたりから
シリアスな演技力が買われ始める
監督の川島雄三が日活に移ったのを期に彼も日活へ。
私の記憶に有るのが、江戸川乱歩の「死の十字路」映画化での二役
それから石原裕次郎の「赤い波止場」での刑事役
此のジャン・ギャバンの「望郷」のカスバを神戸に置き換えた
アクション・メロドラマの彼は南京豆を絶えず食べている
人間臭い刑事で、彼の造り上げたキャラクターが面白かった。
その後,東映で中村錦之助の「関の弥太っぺ」での
ヒロインお小夜の父親役も彼ならではペーソスが滲み出ていて
忘れがたい名演だった。
なんでも演じられるオールラウンド・プレイヤーだから
先の松竹、日活、東映,東宝と各社引っ張りだこで
バイオグラフィーはB級映画も含めると相当な数に成る。
TVドラマにもレギュラーを「江戸を斬る」「だいこんの花」
「7人の孫」と沢山持ち、地味ながら無くては成らない
名脇役だった。




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