2012年10月7日日曜日

Moon Songs (月の歌)#7
月がとっても青いから - 菅原都々子
日本にも”ブルームーン”を歌ったものが有る。
子供の頃、蔵の中から出て来た分厚いレコード盤の此れを
手巻きの蓄音機で聴いていた。
その後、テレビで此の痩せた歌手を観た時も
その声は相変わらず回転数が変な手巻きの様で、
何だか苦しそうに歌う人だなと思った。
その頃テレビは、まだ白黒で、前にはゴブラン織りの幕まで
かかっていて、カラーに成るちょっと前は
虹色のグラデーションの付いた透明なプラスチック板を
電気屋に売りつけられ、画面の前にかけてカラーの気分に成っていた。
父もまだ元気で、ウチは町内でも早めにテレビを買ったので
力道山の世界タイトルマッチ等のプロレス中継がある時は
茶の間のテレビを表近くまで出して近所の人達に見せたりした。
テレビの前には通りすがりの知らない人まで山の様に集まってしまい
放送が終わっても、座布団の上で
ぐっすり眠ていた子を、その子の家まで送らされた。
あの頃は私の家族もみんな揃っていて
女2人男5人、よく喧嘩しては泣き
冗談をを云ってはよく笑い、やたら賑やかな家だった。


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