JOHN BARRY 'Hammett' End Credits 1982
ジョン・バリーの映画音楽は独特のオーケスレーションで
美しいメロディを歌い上げるスタイルだが
此の「ハメット」は少し異質なムードを持っている。
あのフランシス・F・コッポラがドイツのヴィム・ベンダースを起用して
作らせたハードボイルド映画だからだ。
プロデュースしたはずのコッポラがベンダースの演出を
気に入らず制作過程で随分と揉めたらしい。
それでも、いつも冗漫で退屈なベンダース作品が
コッポラのクレームが功を奏してかテンポが良くなり
オリジナル・シナリオながら”ハメット”の世界を上手に再現して
見応えの有るものと成っている。
それというのも此のジョン・バリーのアンニュイなスコアが
とても良く映像にマッチしているからだ。
彼がマンネリと云われながらも映画音楽作曲家のトップに
居たのは、この柔軟な姿勢を持っていたからだろう。
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