2023年6月2日金曜日

「007は二度死ぬ」(1967) :ルイス・ギルバート監督
ショーン・コネリー主演では5作目に当たる此の作品も
今やダニエル・クレイグのボンドシリーズを観たら
アクション映画としたら展開も緩くてかったるいが
舞台を日本にしているから、今では観られ無くなった
当時の東京や漁村の風景がアチコチ出てきてとても懐かしい。
先ず新しくなる前の国技館で当時横綱の佐田の山が出てきたり
本番さながら取り組みをボンドが観ている設定。
若林映子運転するボンド・カーがトヨタの2000 GT(オープンカー仕様)
それを追跡してヘリコプターに磁石で吊り上げられ東京湾に
落とされる車はトヨペット・クラウン(4人乗り)
その悪役達はスペクター日本支部・大里化学工業の配下
此の社長を演じたのが日系アメリカ人島田テル。
そして日本の諜報部員のボスを演じたの丹波哲郎。
先に監督ルイス・ギルバートの「第七の暁」に出演している。
彼は戦後GHQで通訳をしていたらしいが、彼の早口の英語は
迫力はあるが解りづらいらしく本編では吹き替えられている。
吹き替えといえばヒロインを演じた浜美枝は
英語があまり得意ではなく、先に登場した若林映子と
役を交換され、出番を減らされた挙句、声は吹き替えられた。
(なら、最初からそうすれば出番も増えたのにね、可哀想に)

まあ、いろいろ”トリビア”の多い映画ではあるが
大里化学工業のビルはホテルニューオオタニだったり
そこへ行く移動手段としてモノレールの様に
地下鉄・丸の内線が使われたりと我々日本人なら?と
強引な映画の嘘をついているのは今や時効だな。
他にもロケ地を九州の鹿児島は坊津町の漁港をメインに
霧島連山の新燃岳の大浪池が、そのままスペクター基地の
天井として開くという仕掛け。
此の大きさが東京ドーム1個分、流石に此れは日本では作れないから
ロンドンの撮影所の巨大ステージにセットを組んで
其処へ日本から例の古武道の術者達をチャーター機で呼び
天井からスルスルと忍者の様に降りてくるシーンを撮ったらしい。
そのカメラマンこそは”アラビアのロレンス””ドクトルジバゴ”の
フレディ・ヤング!
そのスケール感に当時の私は驚かされたものだ。

 

Bowie Duet#7

Man Who Sold the World : David Bowie & Klaus Nomi 
此のクラウス・ノミもベルリン時代のボウイが表舞台に引き出した。
人気TV番組”サタデーナイトライブ”にボウイが出演を依頼された時
クラウスの鬼才に目を付けていたボウイは彼を誘った。
ボウイのユニークな衣装というか小道具というか
それもクラウスのアイディアだという。
とにかく此の番組を機に彗星の如くミュージックシーンに現れ
アルバム三枚を残し、エイズで39歳の若さで亡くなった彼の死を
ボウイは悲しんだという。

実山椒ゲット!

昨日、台風が来る前に買い物をと

出かけたメガドンキに欲しかった実山椒が

面倒だが茎を外し、さっと熱湯を潜らせ

取り敢えず山椒醤油を作り

シラスも炒って、その山椒醤油と混ぜ

フライパンで汁が無くなるまで炒って”ちりめん山椒”

早速,出来立てのそれで朝ご飯。

糠漬けには茗荷も。

浅利の味噌汁は昨日のお吸物の半分

納豆には貝割。

夜は豆腐に山椒醤油で冷奴かな?


 

2023年6月1日木曜日

世界の下町音楽フランス編その6
Django Reinhardt & Stéphane Grappelli - Jattendrai Swing 1939
昨日のランチで入った練馬の蕎麦屋でかかっていた曲は
此のジャンゴ・ラインハルト。
レトロな古民家風な造りの店にピッタリ。
そう寿司屋の高級感にはモダンジャズが流行だが
蕎麦は下町のものだからね・
それは兎も角、此のヴィデオの出来の良さはフィルムノワール。
ジャン=ピエール・メルヴィルが撮った様。
それはともあれジャンゴは”ロマ”とも”マヌーシュ”とも呼ばれ
ジプシージャズを不自由な指のギター奏法で一時代を築いた人。
そのフォロワーは現代にも多く居る。




 

「ブレイクダウンパレス」(1999):ジョナサン・カプラン監督
此の映画はアラン・パーカー監督の「ミッドナイト・エクスプレス」の女性版
つまり海外でアメリカ人が麻薬密輸の罪で逮捕され刑務所に入れられる話である。
但しこちらは女子大生の仲良し二人組で国は東南アジアのタイ。
卒業旅行ではしゃぎホテルでナンパしたつもりの若者が実は”食わせ者”
彼女達が知らないうちに麻薬をリュックに仕込み海外へ運ばせようと。
彼の罠に、まんまと引っかかって彼女達は空港で捕まってしまう。
それを密告したのも彼、先に運ばせている女の子を通すための
オトリに彼女達はさせられたのだ。
そんな訳で、2人は裁判では無期懲役、タイで麻薬は重罪なのだ。
刑務所に入れられ、劣悪な環境で服役する事に。
何とか抜け出したいと、訴えたタイの弁護士は所謂、悪徳弁護士。
彼女達の両親からの送金目当てで、頼りにならない。
2人の1人ケイト・ベッキセイルは耳からゴキブリが入り頭が変になり倒れる。
さあ如何するで、クレア・ディーンズ扮する気丈な方が
脱獄を目論みたりするが、結局それも密告され捕まって独房へ。
如何にもこうにも絶望的になったところで、先の玉虫色の弁護士が
ヤル気を出し、麻薬を仕込んだ男を断定、それが司法局絡みの
汚職と突き詰め、再審へと持ち込むが・・・まあ後は観てのお楽しみ
決してハッピーエンドにしていないドンデン返しのラストに
大きな感動を呼ぶのは「ロミオとジュリエット」の名女優
クレア・ディーンズの演技力と
先の”ミッドナイト・・・”の二番煎じは違うぜと言う
「告発の行方」の監督ジョナサン・カプランの意図だろう。

Bowie Duet#6

David Bowie Nine Inch Nails Hurt (excellent quality)
ナイン・インチ・ネイル=9インチの爪はオハイオ州出身の
インダストリアル・ロックバンド。
一応ヘヴィーメタルバンドのジャンルに入れらているが
その世界は過激なものだ。
流石のボウイも、彼らに目を付けこの共演を果たした。
ヴォーカルのトレント・レズナーの危ない雰囲気は
ボウイは自分のVPの”I'm Afraid of Americans”にも彼を登場させている。

久しぶりの光に三つ葉も嬉しそう!

早速、浅利のお吸い物に入れる。

ついでに鰻重は鰻屋から出前をとった・・・は嘘で

実は鰯の味醂干しを焼いて、チンご飯を重箱に詰め

鰻のタレをかけ、山椒の粉を振ると言う

手のこんだ偽装工作!

糠漬けの茄子の色も気分を上げてくれる。