2020年1月5日日曜日

フランシス・レイ作曲集 #5
パリのめぐり逢い(1967)
「男と女」で世界的な評価を得たルルーシュの
次回作は此の「パリのめぐり逢い」
イブ・モンタンとアニー・ジラルドの夫婦の隙間に
入り込んだアメリカ娘キャンディス・バーゲンとの
三角関係をスタイリッシュに描いた作品。
音楽フランシス・レイは、3人それぞれに
テーマ曲を書き下ろし、それが何も素晴らしい出来で
此の映画の別の魅力となっている。
ロベールのテーマ
キャンディスのテーマ



2020年1月3日金曜日

フランシス・レイ作曲集#4
「続・男と女」(1977)
最初の「男と女」(1966)の公開から、既に半世紀。
ルルーシュが此れが最後!と去年発表した
「続・男と女 人生最良の日」(2019)
しかし彼は、それまでに実にナント4度も、
此の作品の続編を作っているのを
皆さんご存知だろうか?
今日の此の作品は、その2度目にあたり
アメリカ資本で制作
主演にジェームス・カーン
その頃は”ゴードファーザー”の短気な長男役
”シンデレラ・リバティ”で新境地をひらいていた。、
ヒロインはジュヌビエーブ・ビジョルド
カナダ出身だから英語とフランス語のバイリンガル
当時、アラン・レネからデパルマと引っ張りだこ女優
此の二人に”子持ちのやもめ”の設定
しかし舞台は開拓時代のアメリカ西部。
フランス移民の写真師の女と、カウボーイ相手の獣医の男
ストーリィに変化を付け、更に獣医は妻をならず者に殺され
その復讐に燃えるという激しいもの。
開拓地を得る為の、人と馬と馬車のレースを写真師が撮る
というスペクタクルな場面も盛り込んで
映画は素晴らしい完成度であったが
何故が興行的にコケた。
音楽は、流石に西部劇に”ダバダバダ”と云う訳には
行かないから、ベートーベンの”運命”を下敷きに
フランシス・レイの哀愁のあるメロディーが
男女二人の愛の運命を波瀾万丈に表現し
リメイクとは思えない程感動させるものであった。




フランシス・レイ作曲集#3
「男と女」(1966)
フランシス・レイの特集を始めてバイオグラフィーを
調べていたら、なんと一昨年の暮れに彼は亡くなっていた。
もっとニュースに成る筈(私が知らなかっただけか?)
とにかく急に取り上げたく成ったのも何かの・・・。
彼のキャリアは此の「男と女」の監督
クロード・ルルーシュと、ほぼ重なる。
僅か数人のスタッフで作られた此の映画は
お互いに子持ちのやもめ同士の男女の再生の物語を
それまでに無いスタリッシュな映像と音楽で描いたもの。
それは見事、カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた。
そしてフランシス・レイの此の音楽
♫ダバダバダ・・・は世界中でヒットした。
フランスの洒落たムード作りに欠かせない音楽となった。

2020年1月2日木曜日

フランシス・レイ作曲集#2
「狼は天使の匂い」(1972)
昨日の「男と女の詩」の音楽はフランシス・レイ
その続きで今日から彼の映画音楽集
監督はフランス映画の巨匠ルネ・クレマン。
マニアの中では「太陽がいっぱい」よりも
此れを上にする人が多い隠れた名作。
まだロマをジプシーと呼んでいいた頃、彼らが
世界中に散らばっているのを此の映画は教えてくれた。
主人公は、そのジプシーの恨みを買い,逃走するが
カナダに逃げ、ひょんな事からカジノ襲撃の仲間に。
そのメンバーは曲者ぞろい、果たして成功するのか?
執拗に追いかけるロマの報復から男は逃げられるのか?
主人公にジャン=ルイ・トランティニアン
カジノ襲撃の親玉にアメリカ名優のロバート・ライアン
女の仲間にイタリア女優のレア・マッサーリ
それぞれの物欲色欲の絡んだサスペンスが
ラストまで緊張感を孕んだまま盛り上がる。
音楽のフランシス・レイは此のテーマ曲を自ら歌い。
ロマのイメージにパンフルートを使う等
いつもと違う攻め方をみせる。
アクション映画だがルイス・キャロルの
不思議な国のアリスの寓話を盛り込み
何度観ても深まる謎めいた映像に
ルネ・クレマンのマニアは惹かれるのも無理は無い。




今朝のオメザは干し柿
宮城県白石から贈られたもの
そして朝ご飯は元旦と同じ
おせちと雑煮(*^^*)

2020年1月1日水曜日

ウチのおせち
今年の目玉は蟹爪
先日、三越のセールで買って冷凍していた。
数の子は足立市場のやつを塩抜き。
黒豆、多作り等は東京駅大丸食品売場。
雑煮の合鴨は浅草松屋デパ地下。
それぞれ数日前から準備したもの
まあ、正月はこんなもんかなあ。
何だか、おとそを呑んだら眠くなって来た。

正月特番
Mireille Mathieu - La Bonne Année
”ボン・アネ”とはフランス語で”あけましておめでとう”。
此の言葉はクロード・ルルーシュの映画「男と女の詩」で知った。
映画は彼の出世作「男と女」で始まり、それが
刑務所で年末、囚人達に見せられているという洒落た出だし。
映画の主人公が刑務所に入れられたのは何故か?の物語。
彼はニースの宝石屋に強盗に入ろうと計画。
その下見をしてるうちに、そこの女主人に恋をしてしまう。
相棒がいたので辞める事も出来ず
結局捕まり、刑務所に入れられるが
先の刑務所の年末映画上映会を利用して脱走。
その宝石屋の女主人に逢いに行くと云う話。
男がリノ・ヴァンチェラ、女はフランソワーズ・フェビアン。
どちらも熟年同士、それがロマンチックに感じるのは
流石フランス映画で、此のシャンソンがミレーユ・マチューだから。
年越し蕎麦とおせちを食べる様に聴きたく成る曲だ。