2020年1月2日木曜日

フランシス・レイ作曲集#2
「狼は天使の匂い」(1972)
昨日の「男と女の詩」の音楽はフランシス・レイ
その続きで今日から彼の映画音楽集
監督はフランス映画の巨匠ルネ・クレマン。
マニアの中では「太陽がいっぱい」よりも
此れを上にする人が多い隠れた名作。
まだロマをジプシーと呼んでいいた頃、彼らが
世界中に散らばっているのを此の映画は教えてくれた。
主人公は、そのジプシーの恨みを買い,逃走するが
カナダに逃げ、ひょんな事からカジノ襲撃の仲間に。
そのメンバーは曲者ぞろい、果たして成功するのか?
執拗に追いかけるロマの報復から男は逃げられるのか?
主人公にジャン=ルイ・トランティニアン
カジノ襲撃の親玉にアメリカ名優のロバート・ライアン
女の仲間にイタリア女優のレア・マッサーリ
それぞれの物欲色欲の絡んだサスペンスが
ラストまで緊張感を孕んだまま盛り上がる。
音楽のフランシス・レイは此のテーマ曲を自ら歌い。
ロマのイメージにパンフルートを使う等
いつもと違う攻め方をみせる。
アクション映画だがルイス・キャロルの
不思議な国のアリスの寓話を盛り込み
何度観ても深まる謎めいた映像に
ルネ・クレマンのマニアは惹かれるのも無理は無い。




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