2019年3月5日火曜日

ヒットマンズ・レクイエム (2008)
此の映画は「スリービルボード」(2017)でアカデミー賞や各国の賞を
総なめにした監督マーティン・マクドナーの作品で有る。
彼は演出家と同時に脚本家でも有るので
米国のポール・ハギスと同様、ストーリィーが捻って有るのが特徴。
原題は”In Bruges”、ブルッヘはベルギーの古都
そこに二人のヒツトマンがやってくる。
ヒツトマンといえば殺し屋、上からの命令で派遣されたのだ。
彼らは何で此の街に来させられたか分からない。
此の二人を演じるのがコリン・ファレルとブレダン・グリーソン
どう見ても殺し屋には見えない二人。
それもそのはずコリンは最初の仕事に牧師殺しだったが
子供を巻き込んで殺してしまう。
それで英国を追われベルギーに逃亡させられたという訳。
此の趣味趣向の違う二人のブルッヘでのやり取りが面白い。
片や中世の町並みを残すブルッヘに魅せられていると思えば
片方は、其れらに興味はなく女の子の尻を追いかけているだけ。
そのユーモアとリアリティ溢れる会話は
まるでベケットの戯曲”ゴドーを待ちながら”の様。
その面白い脚本に答える様な素晴らしい演技を見せる
コリン・ファレルとブレダン・グリーソンの二人。
此の二人の人間臭い演技がなければ
此の映画は成り立たなかったかもしれない。
つくづくマキノ正博の言った名画の三原則。
映画は1にスジ(脚本)2にヌケ(映像)3にシバイ(役者)
それが此の映画には全て揃っているのだ。
そう、中世の面影を残すブルッヘの街の光と陰を見事に捉えた
カメラ(アイジル・ブリルド)が美しい!
後半、あの名優レイフ・ファインズが殺し屋の元締めとして
現地に来てから話は急展開する。
まあ、これから先は観てない人のために
ネタバレになるので書かないが
中世のヒエロニムス・ボスの地獄絵や小人まで登場する
監督マーティン・マクドナーの豊かな才能に驚かされる。
可能なら彼の作品を全部見て観たい!


赤魚の粕漬け定食
納豆には雌株に茗荷
糠漬けはキャベツに人参胡瓜
味噌汁の具もキャベツにシメジでアゴ出汁。

2019年3月3日日曜日

ブリキの玩具柄ジャケット完成
この生地は国産品ながらデジタルプリントだから、やたら高い!
最初は躊躇ったが、何度か見るうちに
結局そんなプレッシャー何処かに消えてしまった。
私の過去を知る者は、そのブリキ玩具への偏愛をご存知だろう。
原宿のセントラルアパートにオフィスを構えていた頃
壁一杯ブリキの玩具を並べて、一体何の事務所が分からないと言われた。
仕事が忙しくなり、とてもコレクターとディレクターの掛け持ちは出来なくなり
栃木へ疎開させたのだが、その先がまずかった。
漬物工場の倉庫だから塩気で錆だらけになり、
宇佐美に戻したら又、潮風で更に錆びた。
まあ、そんなわけで私の持っていたカラフルな奴は記憶の中にしか無い。
でも、こうして身にまとうと何とも幸せな気分になるのだ。

"朝から、おでん"
昨夜、昆布出汁を取って
大根も茹でて
味噌汁にするつもりだったが
浅蜊も買っていたので
味噌汁はそれにして
冷蔵庫にはんぺんや竹輪もあったし
ボンゴレの牡蠣も余分に炒り煮していた。
それらを混ぜて、おでんという事に。
ついでに、ほうれん草のお浸しも。

2019年3月2日土曜日


何だか分からない花。
ウチの庭に柚子とレモンの後に
植木屋が植えて行った苗。
毎年咲くわけでは無くて
気まぐれに三、四年おきに突然咲いて
萎む。
だから夏は例の猛烈な朝顔に乗っ取られて居る。
でも何故か?今年は今までで一番綺麗。
なんか金魚みたい!

messin' with the kid : junior wells
ジュニア・ウエルズはテネシー州メンフィス生まれ
ハーモニカ・プレイヤーを目指し10代の頃シカゴへ移住
1950年代からバンドを結成して活躍する。
ギタリストのバディ・ガイとセッションしたアルバムは
シカゴ・ブルースの名盤と言われている。
此の曲は彼のオリジナルで、脈絡が無い加減な歌詞だが
その勢いが半端なく面白いから
あのブルース・ブラザースにカヴァーされている。

"鯵の干物定食"