2025年10月13日月曜日

 

「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」(2012)
その年の香港映画祭の作品賞監督賞主演賞など・・ 総なめにしたという。
その前にレスリー・チャン主演の「上海グランド」(1996)を 観ていたので、
時代設定が違うとはいえ 同じ香港映画で、返還以前と後では
かくもモダンに成るものか?と驚く。
冒頭は米国映画の様な、空撮で捉えた美しい香港の夜景。
”マイアミバイス”か?と見間違える位の早いテンポで話は進む。
パトロール中の警官4人の誘拐事件、その中に香港警視庁副長官の息子が含まれていた。
警視庁内で、その指揮を巡り対立するのが
主人公ラウ 若い頃の中山仁そっくりなアーロン・クォックが演じる。
そして対立するリー副長官にレオン・カーフェイ
(「ラマン愛人」で少女の恋人になった中国人青年だ!)

兎に角、犯人の要求で、身代金の受け渡しに”中山仁”ひとりが
香港中を引き回された挙句に
犯人の狙いは 別のところにあったと・・・(ネタバレ注意)
脚本の意外な展開に観客は脅かされるが、
共同監督のサニー・ルクが美術監督も兼ねているので、
そのITを使った近未来的な香港警察の描写に
香港の今の中国政府の弾圧状態を重ねると、複雑な心境になる。
それでも此の映画は大ヒットして続編・続々編と製作されているらしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿