エリッヒ・フォン・シュトロハイム(1885~1957)
ビリー・ワイルダー監督「ハリウッド大通り」で
主演のグロリア・スワンソンの執事役を演じた此の俳優の
存在が気になって調べたら
実は元はビリー・ワイルダーと同じ監督。
表情を変えず不気味な存在で、ラストに
”私は彼女を育てた監督にして最初の夫だった”と告白する。
なんて事はない脚本のビリー・ワイルダーが彼のキャリアを
”まんま”登場させたわけである。
ハリウッドに亡命した同じユダヤ系オーストリア人
映画史に名を残す「國民の創生」「イントラレンス」等で
D.W.グリフィスの助監督を務め、
「アルプス颪(おろし)」の監督主演し
その風貌から冷酷非情な役を得意としたという。
監督としても完全主義で会社と度々衝突し
ユニバーサルからMGMへと移籍
既にサイレント映画の大女優であったグロリア・スワンソンの
主演で「クイーン・ケリー」を撮るも途中で製作も兼ねていた
彼女と衝突、完成しなかった。
此れを機に監督業を廃業、俳優に専念
ビリー・ワイルダーとは戦争映画「熱砂の秘密」に続く起用だったと言うか
此の時に「ハリウッド大通り」の構想を煉っていたか?
ジャン・ルノアールのフランス映画史に残る名作「大いなる幻影」でも
ジャン・ギャバン相手にドイツ将校役を見事に演じている。
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