「ハプニング」(2008):M・ナイト・シャラマン監督作品
先日、シリーズが終わった織田裕二が司会していた
BSの科学番組「ヒューマニエンス」の"植物"で
彼ら、敢えて彼らと呼ぶのは、実は植物は動物と同じように
各々が伝達手段を持っているらしいと。
そちらの方は危険が迫っていると伸びるのを止めるというのだ。
ウチの庭に蔓延る朝顔にそれを感じるが、此の学説は未だ正式に発表されていない。
M・ナイト・シャラマンは
インド系の監督らしく自然界の神秘性にテーマを求め
超常現象などを主題とした作品が多い。
「シンクスセンス」や先にここでも取り上げた「アンブレイカブル」等。
そんな訳で此の映画は分かりやすく言えば植物の反乱
「リトル・ホラー・ショップ」などの人喰い植物ではなく
植物から出る信号の様なモノが人間を心を狂わし自殺させたり
他者を殺したりさせるというのだ。
具体的にはビル工事に携わるものが次々と地上に飛び降りたり
木々の多いセントラルパークで人が殺し合う。
まあ馬鹿馬鹿しいと言えば、それまでだが此の監督にかかると
本当に起きそうな事件に思えてくる。
主人公は、その危機に家族を連れて兎も角、
都会を離れるのだが先々で人々が殺し合いを始め
何が原因かハッキリないまま逃亡生活を続ける。
草原の草の揺れ具合、森の木立の揺れ具合を恐怖に変えてしまう
此の監督の演出力は相変わらず巧い。
結局、ある程度飽和状態になると、その現象は治ると
当たり前の事を言って映画は終わるが
これを遊園地の可成り良く出来たお化け屋敷と思えば
夏場に少しは涼しくなるかも。
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