「ベイビー・ドライバー」(2017) : エドガー・ライト監督作品
この映画は以前に観た様な気がしたが
スピード感のあるカメラも、テンポの良い音楽も
心地よいので最後まで観てしまった。
凄腕の運転手の話であある。
そんなに凄腕ならカー・レーサーになれば良いが
両親を交通事故で亡くし彼は孤児
その時の後遺症で耳鳴りがするので、いつもイヤホンで
音楽をかけて、銀行強盗たちが逃走する車両の運転手。
つまり、此の映画、全編彼が聴いている音楽(ロック)が鳴りっぱなし
そのスタイルはユアン・アクレガーとダニー・ボイル監督の出世作
「トレインスポッティング」を思い出す。
此の作品の監督エドガー・ライトは
ミュージック・ヴィデオ上がりというか
未だそのジャンルで売れっ子監督。
だから仕上がりは、殆どプロモーションヴィデオ。
初めら最後まで音楽にシンクロしたカメラワークに
観るものは振り回されるので車酔いしそう。
でも顔はベビーファイスながら”逃げるのは天才”の主人公は
ドライブテクニックを酷使して最後まで全てセーフ!
ベイビーに相応しいヒロインも未だ可愛いウエイトレスの小娘
それでも根性があり何処までも主人公について行く。
彼らだけなら、つまらぬ青春映画なってしまうが
小狡い怪優ケヴィン・スペイシーや
悪役列伝に入れたいジョン・ハムや、レイ・チャールスもやった
ジェイミー・フォックスと一癖も二癖もある脇役を揃えたから
話がややこしくなって面白くなる。
でも何より此の映画の魅力は”ベイビー”役の
アンセル・エルゴート。
ロシア系の父親にノルウェー系の母親の容貌は
ハリウッドでは異彩を放ち
スピルバーグのリメイク「ウエスト・サイド・ストーリー」の
主役トニーに抜擢された。
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