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「パットン大戦車軍団」(1970):フランクリン・J・シャフナー監督作品
此の映画は長編(172分)なので観るのを敬遠していたが意を決して遂に昨夜観た。
此の作品オスカー8部門でノミネート。
先ずは監督賞のフランクリン・J・シャフナーの話をしよう。
彼は宣教師の息子でなんと東京生まれ、16歳まで過ごしたと。
それなら日本語もペラペラな筈だが彼の作品に日本に纏わるものは無い。
それは兎も角、彼の作品は大作揃い。
此の後に撮ったロシア革命の「ニコライとアレキサンドラ」等
デビット・リーンの「アラビアのロレンス」並みのモブ・シーンの連続。
一体どうやって、あのスケールの映像が撮れるのか?と感心してしまう。
第二次世界大戦の舞台、モロッコ、シシリア、フランス、イギリスと
目まぐるしく転戦したアメリカ軍陸軍大尉パットンの軍功を地味に追う。
しかし、その間に前大統領 トランプのように暴言を吐く彼の狂気も。
そう戦争には戦さに勝つことだけを考えてる男が必要なのだ。
その事をロング・ショットで捉えたオープニングが凄い。
此れを頑固で授賞式は茶番だとパットンみたいに拒否する俳優
ジョージ・C・スコットが演じる。
私が好きな彼の作品は「ハスラー」「イルカの日」
「博士の異常な愛情・・・」etcその存在感たるやマーロン・ブランド並み
でも彼ほど派手ではなく地味に凄い。
監督と俳優、此のプロの二人で「地上最大の作戦」より
客は入らなかったが、フォーカスを1人の男の栄光と挫折に絞った
此の作品は名画となった。