「ガン・アンド・キラーズ」(2023):ブレッド・ドノフー監督作品
アクション映画の多いニコラス・ケージにしては
意外な西部劇である。おそらく初めてでは無いかな?
でも、狂気に満ちた所謂”キレる”役が得意と言うより
実生活でも滅茶苦茶なキレ方をしている彼だから
此の作品も普通の西部劇では無い。
”殺し屋”家業の早撃ちガンマンが、殺した男の息子に
20年後、復習される話である。
その間に彼は殺し屋から足を洗い、カタギになっていた。
優しい女に出会い、娘も出来ていた。
その娘を学校に送って行った隙に、その復習に燃える男と
その男が雇ったならず者達に家を襲われる。
20年前の少年は刑務所から脱獄するほどの悪者になって。
此のプロットはマカロニ・ウエスタンのセルジオ・レオーネ風
しかし、此の映画はヒト捻り。
主人公の娘が父に似て、普通の子供と違い、
自分の母親を殺されても泣かない。
その娘を連れてニコラス・ケージは復習の旅に出る。
この辺りは”子連れ狼”
脚本のカール・W・ルーカスが良く出来ているし
子役の大五郎みたいにニコリともしない娘が達者。
そして悪役のならず者達にキャラクターを揃えた配役も巧い、
悪役が強いほど映画は面白くなるからね。
流石にニコラス・ケージは、それ相当に歳を取り
それが又渋くて、良いのだよ。
恐らく扱いにくい役者ニコラスを上手に演出している
監督ブレッド・ドノフーは映像もスタイリッシュだし才能ある。
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