The Da Vinci Code (2006) ロン・ハワード監督作品
世界的にベストセラーとなった此の作品を私はちゃんと観ていなかった。
監督のロン・ハワードはジョージ・ルーカスの「アメリカン・グラフィティ」では
まだ俳優で、主役の高校生たちの一人であった。
その彼は、まだブレイク前のトム・ハンクスと人魚映画「スプラッシュ」を撮っていた。
この映画のヒロインのオドレイ・トトゥは御存知”アメリ”
その時とは全然違う重い役を見事にこなしているのは流石。
私が観たエクステンション版は3時間近い長い映画でキリストの聖杯が
キリストの末裔に変わる経緯に、無神論者の私は少しウンザリしたが
それでもイタリアのバチカン=カソリックのスケールには圧倒される。
此の映画化で興味を持ったのはキャスティング。
主人公の友達の筈のリー・ティービング役のイアン・マッケラン
ピーター・オトゥールに東野英治郎を合わせた様な此の役者は
「ロードオブザリング」のガンドルフ役から映画のホームズまで演じる
現在、英国演劇界の重鎮。
此の作品でも監督ロン・ハワードが面白い役を仕掛けている。
それに、もう一人ポール・ベタニー。
色塗りで”ブレードランナー”のルドガー・ハウワーを
思い起こさせるが、オールヌードで身体に鞭打つ儀式の
その狂信的な演技は”悪役列伝”でも上位だろう。
そして、もう一人がアルフレッド・モリーナ。
彼はスパイダーマンでDr.オクトパスを演じた怪人
一見でラテン系と分かる眉の太さと目の鋭さは一度見たら忘れない。
まあ、そんな怪優ばかりを集めた此の映画
ややこしい展開も俳優のそれぞれの個性で整理しやすく
監督ロン・ハワードのテンポの良さが此の長編を飽きさせない。
まだ「天使と悪魔」「インフェルノ」と続編が続く。
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