アイガー・サンクション(1975);クリント・イーストウッド監督
彼が監督と役者の二足の草鞋を履き始めて4作目の作品である。
アクション俳優が何で山岳映画を?と興味が無く
彼のDVDコレクションにも入れていなかったが観て驚いた。
まるで007の様なエンタテイメント満載のスパイ&殺し屋映画である。
冒頭、マイクロフィルムを持った諜報部員が
二人組の殺し屋に殺される。
その雇い主はCIAか?MI-6か?だいたい黒幕は
白猫を抱いたスタンドカラーと相場が決まっているが
なんと此の映画のボスは日光アレルギーで
暗闇の中、写真の現像室の様な赤い光でしか現れない。
この辺りは原作にあるのかイーストウッドの演出か不気味。
しかも高所恐怖症の私には弱い高い所。
それも西部劇なら背景で出て来ないモニュメントバレーの
テッペンにザイル1本で登り訓練をするという展開。
元々、イーストウッドは殺し屋兼登山家という設定えっ、そんなの有り?
それも当時はCGなど使ってないからイーストウッド当人のアップから
ヘリの空撮で広大な背景へ一気にトラック・バック。
此れは凄い!スペクタクルにも程がある。
どれだけ生命保険を掛けたのは知らないが今では有り得ないカット。
さらにボンドガールならぬセクシーな女諜報部員が
色仕掛けで彼に絡んで来るというサービスにも
イーストウッドはショーン・コネリーに負けていない。
終盤、本気でやばいアイガーに4人がかりで挑み
その結果は観てない人には内緒だが・・・
とにかく此の作品、もっと違う売り方をすれば大ヒットして
007に対抗したシリーズに成った筈だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿