恐らく此の写真を見せても誰だか分かる人は今はそんなに居まい。
そう、若い頃の岸田今日子。
凄〜い美人とは言い難いが、個性的な顔立ちで
「砂の女」(1964)では岡田英次を虜にする正に”砂の女”を演じた。
丁度、その頃だったかTVドラマ「男嫌い」で
越路吹雪、淡路恵子と横山道代の間の4姉妹の3女役で
”かもね〜””かもよ〜”の流行語を生んだのは。
とにかく独特の節回しは”大奥”では・・・のモノマネ大流行。
正に怪優いや怪女優と言われた。
劇作家・岸田国士の娘という生い立ちから
その出演作は日本映画名作と言われる作品がずらり
そのエピソード等を書き出したらキリが無いので
今日は、この辺りで辞めるが。
何故、今、岸田今日子か?と言うのは
此のところBSフジで「TV座頭市物語」の後に再放映している
「御家人斬九郎」で主役・渡辺謙の母親役にとして登場
無役の息子に稼いで来いと葉ハッパを掛けては
やっと彼が稼いで来た、その金で料亭から御馳走を取る
食いしん坊な母親を楽しそうに演じて居る。
そして、ぐうたら息子の渡辺謙を薙刀で追いかけ回す。
彼女は松平家に名を連ねる名門の出で
なんと蘭学(オランダ語)を解読出来るインテリ。
それが意地汚く腹が減ったとしょっ中ボヤいてばかり。
彼女の下男には懐かしい”隠密剣士”の牧冬吉。
ネッ観たくなるでしょ!
時代考証が西岡善信だから、やたらセットが凝っていて
脚本も、これまで金子成人、野上龍雄、安倍敏郎と面白い。
監督は座頭市と同じ田中徳三、井上昭、池広一夫の大映組に
蔵原惟繕、舛田利雄、舛田利雄、原田直人と劇場用並み。
樹木希林や市原悦子と個性的な女優が居なくなって寂しい。
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