BSフジで再放映している此の時代劇を録画している。
主演の渡辺謙が観たいのではなく
ヒロインの芸者・蔦吉の若村麻由美の色っぽさと
ゲストの俳優のキャスティングが面白いのだ。
此の前回の「大利根の月」では平手造酒役に近藤正臣が
ゲホゲホ血を吐きながら良い味を出していた。
今回のゲストは田中邦衛
若大将の青大将、北の国からでは父親役と映画とTVで
国民的な人気を得た此の俳優は出て来ただけで
その存在感は他を圧倒する。
まあ当人は”私は脇役俳優ですから主役を食っちゃうのは
芝居が下手なんです”と。
此の回での彼の役は白魚の吉次というスリ。
賭博で牢屋に入っていたのを
御家人斬九郎が盗まれた名刀を取り返す為一時放免される。
そして彼は斬九郎たちに協力し、
スリ仲間が犯人と決めて探し出し、刀を奪い返すのを手伝う。
その鮮やかな手口は、まさに田中邦衛の独壇場。
オスカー候補にもなった渡辺謙をシッカリ食って面白いのなんの。
まあ田中邦衛はどんな役を演じても例の物真似される話し方
斬っても斬っても同じ金太郎飴なのだが
其の大事なセリフが全然なく
渡哲也の組の親分がムショから戻って来たら
すっかり女房気取りで寄り添い甲斐甲斐しく面倒みていて
”あいつはなんだ?”と聞くと、
子分が”ムショの中で親分とデキちゃったらしいです”と
その不気味な感じが笑えた笑えた。
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