「アサシン」(1993) : ジョン・バダム監督作品
フランス映画「ニキータ」のリメイクである。
彼方はリュック・ベッソン監督で
凶暴で死刑が決まった女を
政府がらみの殺し屋に仕立てる物語で
その後の女殺し屋映画の原型となった作品である。
だから何となく見た様な気がしていたが
監督ジョン・バダムに私は思い入れがあるので
見始めたら未見であった。
主演のマギー役ブリジット・フォンダが「イージーライダー」の
ピーター・フォンダの娘というのも流石と言うか
キャステンングが巧い。
それはそうだ、あの「サタデーナイトフィバー」で
ジョン・トラボルタを発掘した監督なんだから。
「ドラキュラ」のフランク・ランジェラは此のサイトでも紹介した。
兎に角此の監督はミュージカルからSFにスリラーと
所謂ジャンルに拘らず映画の面白さを追求していた人。
殺し屋教育係にガブリエル・バーン
此の俳優もアイルランドはダブリン生まれの異色俳優
コーエン兄弟の「ミラーズ・クロッシング」に出てたね。
そして同じく貴婦人教育係ジャンヌ・モローの役は
アン・バンクロフトも抜かりなく
死体処理係のジャン・レノはハーヴェイ・カイテルにと
それぞれ見事なシフトぶり。
何より上手いなと思ったのが音楽がエリック・セラから
売れっ子ハンツ・ジマーへ。
彼のオリジナル・スコアも勿論良かったが
マギーがいつも聴いてるのが、何とニーナ・シモン。
それも此処ぞと言うタイミングで"Wild is The Wind"を
使った時には、こりゃハンツじゃなくジョン・バダムの趣味だなと。
ハリウッド映画らしく甘口になっているのも悪くない。
今、映画は撮ってなくて大学教授になってるらしいから
その授業は受けたいものだ。
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