2023年11月3日金曜日

「バットボーイズフォー・ライフ」(2020)
此のシリーズはジェリー・ブラッカイマーと監督マイケル・ベイの
コンビで稼ぎまくったポリス・アクション映画である。
監督と製作者の間に何があったのかは知る由もないが
とにかく前作から17年の歳月を経て3作目が作られた背景に
主役のウィル・スミスは見事に均整の取れた姿でブランク感じさせず
彼の引き立て役マーティン・ロレンスは見事に?太って
余計にウィルを格好良く見せている。
ポリス・アクション映画と言っても此の作品は
メル・ギブソンの”48時間シリーズ”と違い
何方もアフリカ系アメリカ人(黒人)だから2人は
当に”ブラザー”で、ゲイと思わせる位の親密さだが
表向きは口喧嘩ばかりして居る。
それが前回からは17年経っているという設定で
出だしから引き立て役のマーティンはリタイアし
主役のウィルは冒頭いきなり撃たれて死にかけるという
波乱のオープニング。
しかし、それでは映画にならないのでウィルは奇跡的に助かり
撃った犯人を突き止めようとムキになって追う。
それに巻き込まれる形でマーティンも渋々付き合うという
”バットボーイズ”コンビ。
その出だしの仕掛けも意外だが、もっと驚くのは・・・
(この辺りから早くもネタバレ注意)
17年経っているなら独身貴族刑事のウィル・スミスに
子供がいても可笑しく無いだろうと
撃った犯人が実はウィルの隠し子という捻りを入れた。
しかし、それはウィルが昔メキシカンの麻薬ボスの
オトリ調査をしているとき、そのボスの女房とデキてしまい
刑務所で産んだ子供という事。
母親は脱獄し刑務所で死んだ父親の仇を討て!と
息子に擦り込み、息子は次々と父親の逮捕や裁判に絡ん者を
バイクに乗り、殺して行く。
流石にウィル・スミスの息子だけにタフで強いのなんの
・・・というのがミソ。
まあ最後の激しい親子対決は場所がメキシコシティの
巨大なホテルの廃屋という設定。
此れが良く出来たオープンセットで、ドローンを飛ばしながら
撮影して居るが、ヘリコプターをその上から墜落させる等の
派手な仕掛けは、流石のジェリー・ブラツカイマー資金。
珍しく米海空軍御用達の軍艦も飛行機も出て来ないが
武器が先のドローン攻撃だけで無くバズーカ砲までのサービス。
新しく起用された新監督2人も好きなだけ人は殺すし
建物も壊し、観客が此の映画に何を期待して居るかに応えている。
ラストに、2人は此れが最後のコンビだと言っているが
ドル箱シリーズだけにまだ続くらしい(笑)

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