「ザ・アウトロー」（2018年）：クリス・チャングーディカスト監督作品

聞き覚えの無い名前の監督と思ったらデビュー作らしい。

主演がイングランド俳優でアクションが得意なジェラルド・バトラー

人相の悪さは、あのラッセル・クロウと良い勝負。

特に此の作品では髭を伸ばしているから

敵役の方がハンサムで、どちらが悪役かわからなくなる程。

昔から”悪役が面白いほどアクション映画は面白い”の通り

脚本も兼ねた監督は悪役の方にだいぶ比重を置いて

丁寧に元海兵隊の精鋭を集めた銀行強盗を丁寧に描いている。

兎に角、出だしの用意周到な現金強奪に割いた

此の映画としての時間は主役の連邦保安官役のジェラルド・バトラーより

それぞれ個性の強い強盗たちの方が多い位。

それでも此の”濃い顔”の俳優は「300」でCGとは言え

何万のペルシャの兵士を1人で相手にしたスパルタ人を

演じた人だから、元海兵隊員がどんな兵器を持って来ても平気（笑）

先ずはオトリの銀行強盗で撹乱し、難攻不落の造幣局を襲う

彼らの計画を見抜き、部下を殺されながらも

クロサワ映画のミフネと仲代の様に１対１で親分同士を対決させ

クライマックスを盛り上げるがラストにオヤッと捻りを入れている。

多分続編を撮るつもりなんだろう。