2023年10月14日土曜日

フランク・ランジェラ(1938~)
少し前の話題作「運命のボタン」を観ていたら
見覚えの有る俳優が出て来た。
強烈な個性で、その眼光の鋭さは”ドラキュラ”もやっている。
突然、玄関のベルが鳴り、手で持てるくらいの箱が
その中には台の上に大きなボタンが付いて
”夕方お伺いします”と手紙がついていた。
しばらくしてドアを開けると彼が立っていて
よく見ると顔の顎の半分が無い!
まあ、それは障害のある人は世間にはザラに居るから
それだけで差別してはいけないと
主人公のキャメロン・ディアスは招き入れるが
彼が言うには”此のボタンを押せば100万ドルが手に入ります”
しかし、そうすると貴女の知らない誰かが死ぬことになります”と
言う言葉を残して立ち去ってしまう。
彼女は幼い時に事故で片足を怪我して普通に歩けないし
NASA(国際宇宙局)に勤める夫は宇宙飛行士の試験に
落ちたりして、夫婦は財政的にピンチ。
それで、ついボタンを押してしまう。
この辺りで此の映画はオカルトものか?ホラーか?と
考えたが夫がNASAに勤めている事でSF映画なんだと分かる。
ドン・シーゲル監督の「ボディスナッチャー恐怖の街」ばりに
宇宙人が人間を洗脳してロボットの様に操り地球を乗っ取る話だが
此の映画は手が混んでいて”ボタンを押すと誰かが死ぬ”と言う仕掛け
何故、そんな面倒くさい事をするのかは分からないが
次々にボタンは街の中を回り、100万ドルに目が眩んだ
人間に弱さで次々に死んで行く。
此の夫婦は、その真相を突き止めようと彼らを追いかけるが
洗脳された人間たちに逆に追い詰められる。
此れが何んだか新興宗教の信者たちの様で気持ち悪い。
ラストはネタバレになるから、この辺で辞めるが
とにかく此のフランク・ランジェラという俳優は目力だけでなく
舞台上がりでトニー賞やオビー賞を取り
アカデミー賞のノミネートもされている実力者。
でも、あの目で睨まれたら催眠術をかけられたみたいに
言いなりになりそう。
ピンポ〜ンで玄関を開けて彼が居たらら怖いな〜。

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