2023年9月26日火曜日

ジョン・ウィック:チャプター2

本当は”キネマ通り”として作品の紹介をするつもりだったが
脚本、映像とレベルが低く観るべきものは無かったが
キャスティング(特に悪役)が面白かったので
此のコーナーに変えた。
リカルド・スカルマルチョ(1979〜)
先ず、主役の殺し屋キアヌ・リーブに自分の姉殺しの依頼をし
断られたので彼の家を焼き払うイタリア系犯罪組織の幹部
サンティー役リカルド・スカルマルチョ。
此の俳優のキャラが濃い。アラン・ドロンばりの二枚目ながら
コンプレックスの塊の様な微妙な演技はキアヌに殺されるのを
待っている様。
イアン・マクシェーン(1942~
闇の犯罪組織コンチネンタルの代表にして
ニューヨーク・ホテルのオーナー兼支配人
主人公とジョンと深い繋がりがある。
名前からしてイギリス人だが
イタリア俳優ジョンカルロ・ジャンニーニ似の濃い顔は
一度見たら、忘れられない。
ランス・レディック(1962~2023)
コンチネンタル・NY・ホテルのコンシェルジェのシャロン役
その無表情で死神の様なキャラは相当怪しいがジョンの味方。
キュブリックの”シャイニング”のバーテンを思い出す。
此のシリーズ全部に登場ブレイク寸前で亡くなった。
フランコ・ネロ(1941~)
ご存知マカロニウエスタンの純血種にして
あのバネッサ・レッドグレープとの間に息子まで作った
伊達男も今やオーソンウェルズ並みの貫禄で
コンチネンタル・ローマ・ホテルの支配人にして
主人公とは旧知の間柄。
「ダイ・ハード2」では極悪人まで演じたから
此の良い方か悪い方か判らない黒幕役はピッタリ

・・・と、まあ敵味方分からないまま
拳銃と格闘技の混ざり合った派手なアクションシーン
ばかりだが、此の作品にはキアヌ・リーブ作品らしい
”サウダーデ”が皆無。
それもその筈、此の監督は、あの”マトリックス”で
キアヌのスタントマンをしていたんだから監督は無理だ。
でも此のシリーズはヒットしたから
後の3、4作目を演出してるんだなあ。


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