2023年9月9日土曜日

「ララミーから来た男」(1955):アンソニー・マン監督作品

以前、此のサイトで取り上げた「ウインチェスター銃73」は

西部劇映画の傑作で、出来れば此の監督の作品を全部観たいと

書いたが又、彼の作品の此れをオンエアしてくれた。

ララミーと言ってもTVシリーズのララミー牧場とは関係なく

ワイオミングのララミー砦で大佐だった男の弟が

アパッチに連発銃で殺され、

アパッチを恨むより、彼らに連発銃を売った奴が悪いと

大佐は軍を除隊し、その連発銃を売った張本人を探しに

ニューメキシコまで荷馬車の御者となってやって来る。

此の主人公を監督アンソニーとは「グレン・ミラー物語」など

コンビの多いジェームス・スチュアートが演じる。

長身で感情を抑えた表情の少ない此の俳優は

高倉健と同じで日本人好みと言える。

荷物を納めに辿り着いた町に此の映画のヒロインが居て、

すぐ恋に落ちるが、相手には既に婚約者がいた。

そして此の町は広大な土地を持つ牧場主が居て、主人公は

その息子や牧童頭などに、よそ者扱いされ、

帰りの荷物に塩田から塩を運ぼうとしたところを襲われる・・・。

登場人物が多いのはウインチェスターと同じだが

脚本がよく出来ているのと監督の演出が際立っているので

俳優たちの演技に緊張感があってドラマとしては面白い。

成り上がりて成功した牧場主と出来の悪い息子との確執、

その間にヒロインの婚約者の牧童頭が主人公に絡み

入り組んだ人間関係が勧善懲悪の西部劇とは違うレベル。

登場人物それぞれの人間性が丁寧に描かれ流石のアンソニー・マンと

褒めて終わりたいところだが

ラストのどんでん返の結末に無理があり、何だこれは?に。

まあ、見事な広大なニューメキシコの風景を捉えた映像は素晴らしいし

そびえ立つ断崖絶壁崖での撃ち合いは、相変わらず迫力があり

西部劇なら「胸に輝く星」「西部の人」「シマロン」そして

70mmスペクタクル「エルシド」「ローマ帝国の滅亡」と

アンソニー・マン監督コレクションに入れよう。


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