その昔”アトミックのおぼん”と言う杉浦幸雄の漫画があったが
此れは米国のグラフィック・ノベルの”The Coldest Cityの映画化である。
オスカー女優シャリーズ・セロンが自らプロデュースした。
カメレオン俳優デニーロの女優版とも言える彼女は
此のアクション映画に8人の格闘技トレイナーを雇い訓練。
その成果は見事に出ていて殆どスタントを使って無いように見える。
だいたい此の監督はスタントマン上がりというか
アクションシーンの流れを変えたと言われる”ボーン”シリーズの
マット・デーモンのスタントやっていた男。
そのスピードとリアルさは観ている此方までボコボコにされた感じ。
実際、此の手の女殺し屋映画と一線を引くのは、シャリーズの顔が
話が進むにつれて傷だらけになって行くのだ。
南アフリカの家庭内暴力で彼女に銃を向けた父親を殺した母親の話を公表している彼女には捨てるものは無いのかもしれない。
それでも此の映画の魅力は、映像がスタイリッシュでとても美しい!
それこそ売れっ子PV監督の様な照明に編集は、
おそらく原作のイラストを越えようと努力したカメラマンの成果。
そして冷戦時代ベルリンの壁を行き来する
MI6の凄腕女スパイ役のシャリーズは全編ニコリともせず
フランスのスパイとレスビアンに走るという過激な展開。
そういえばオスカーを取った「モンスター」でもそうだった。
脇を固めるMI6の幹部に”バートンフィンク”のジョン・グッドマン
そして先日取り上げた怪優トビー・ジョーンズ。
敵か味方か判らないベルリン側のスパイにジェームス・マカヴォイ
これが面白くない筈が無い。
音楽の選曲がクラッシュの”ロンドン・コーリング”に
ボウイとクイーンの”アンダー・プレッシャー”と、ラストまで勢いを盛り上げ
観終わった直後、計った私の血圧は跳ね上がっていた(笑)

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