ピーター・オトゥール (1932~2013)
アイルランド音楽を調べていたら彼の出身がそうだった。
彼の生まれはアイルランド自由国ゴールウェイ県コネマラ山地
その生い立ちは曖昧にされているが兎に角シェークスピア劇団で頭角を現し
デビット・リーン監督の映画「アラビアのロレンス」の主役に抜擢され
砂漠の英雄として扱われていた”アラビアのロレンス”の実像を
その”危なげな”緑青の眼と金髪で、それまでの70mm聖書物ヒーローと
全く違う生身の人間像として演じた。
その”危なげな”緑青の眼は権力者を演じるのに有効で
「ベケット」「冬のライオン」のヘンリー2世の狂気として使われ
「将軍たちの夜」では、そのままナチスの将校役にハマった。
惚けた虚な表情はオードリー・ヘプバーン競演で喜劇「おしゃれ泥棒」に
ウッディ・アレンの「何かいいことないか子猫ちゃん」ではドタバタ喜劇に
流石の二枚目も老いれば「ラ・マンチャの男」ドン・キホーテ役がピッタリとなり
そしてベルトルッチの「ラストエンペラー」では文字通り
”最後の皇帝”溥儀に西洋文化を教えるレジナルド・ジョンストン役が
彼の知性を感じさせて最後の当たり役となった。
それ以降はアルコール依存症となり
イタリア米国合作の「カリギュラ」では、死にかけた皇帝ティペリウスを
そのまま、死にかけた演技で違う意味で”危ない”存在感が漂っていた(笑)
私の記憶に残っているのは此処まで・・・
それでもピーター・オトゥールはアラビアのロレンス!
アラビアのロレンスはピーター・オトゥール!と実物以上に
映画と共に、人々の記憶に残っているだろう。

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