2023年5月31日水曜日


「Uー571:監督ジョナサン・モストウ
戦争映画で潜水艦を扱った作品は
ルネ・クレマン監督の「海の牙」ロバート・ワイズの「深く静かに潜航せよ」
トニー・スコット監督の「クリムゾンタイド」
ショーン・コネリー主演の「レッドオクトーバーを追え」
そして大ヒットして今やハリウッド映画監督となった
ウォルフガング・ペーターセンの「Uボート」がダントツに面白かったが
つい最近観た此の「Uー571」が結構よく出来ていた。
作り方によっては喜劇になる冗談の様な米海軍のドイツの潜水艦乗っ取り話。
第二次世界大戦中、連合軍の形勢不利の戦況に
ドイツの暗号機”エニグマ”を敵の潜水艦から奪おうと言う無茶苦茶な作戦。
主人公は艦長になり損ねて不貞腐れた副艦長マシュー・マコノヒー
いかにも人間的に未熟な感じがピッタリの俳優。
いやいや任務着いた途端、艦長はドイツの爆撃で死んでしまい
否応なしに繰り上げ艦長となった彼の潜水艦は、何とドイツの”U-571”
内部は全部ドイツ語で表記されているから船員全員チンプンカンプン。
それでも同じ潜水艦に違いはあるまいと
魚雷でボコボコにされたそれを操縦して、味方に
助けて貰うまで潜航しようとする。
”お前に艦長はまだ早いと言われたくらいだから
乗組員も彼の言う事はなかなか聞かないが
曹長ハーヴェイ・カイテルが艦長が頑張らなくて如何する!と
励まされて自覚した彼がどんどん実戦を通して成長して行く。
とにかく絶体絶命のピンチが何度も訪れ
観る方は、そりゃ無理でしょうと諦めかけちゃうが
そこは映画!何とか切り抜けてしまう訳。
落とされた魚雷に怯え、全員が艦内で上を向いているのは
潜水艦映画の常だが、その緊張感が堪らん。

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