カリフォルニア・ダウン(2015):ブラッド・ペイト
ン監督作品
此の手の映画は先にローランド・エメリッヒ監督のSF「2012」(2009)で
地球温暖化による海面上昇で陸地がなくなるパニック映画があり
そのコンピューター・グラフィックの凄さに驚かされたものだが
此の映画は更にその技術が進化し、もう冒頭からスリリングな場面続きで
私の血圧は上がりっぱなし。
話は題名通り西海岸一帯の断層に亀裂が入りサンフランシスコから
メキシコまでの地震で土地の陥没、高層ビル群の崩壊と
あれよあれよと言う間に画面に映るもの全てがグチャグチャに。
どこも彼処も9.11の世界貿易センタービルの映像だ。
それを主人公はパイロットなのでヘリコプターで家族を救うため
崩壊するビルの間を潜り抜け、必死で操縦する。
此の映像の凄さは映画というものの見世物=スペクタクルを
充分に応えてあまり有る。
家族も、ほぼ崩壊寸前、2人居た娘の1人を事故で亡くし
夫婦の仲がギクシャクして離婚寸前なのだが
その1人娘を救う為、夫婦は結束すると言うのは「ダイハード」以来
定番のシナリオだが主人公を演じるドゥエイン・ジョンソンが意外に巧い。
俳優以前は196cmの元プロレスラーで”ロック”というリングネーム。
とても演技などと馬鹿にして観ていたら中々。
まあ、此れだけのパニック映画を持ち堪えるには彼ぐらいの体格が無いと。
それは兎も角、地震の後は津波、崩壊したシスコの街は水浸し
それを今度はホーバー・クラフトを運転し瓦礫の中を娘を探して走り回る。
もうゲームみたいに災害はエスカレートして一体如何なるのか?
まあ映画だから物語は一応はハッピーエンドに収まるが
同じ問題を抱えている日本列島は太平洋を挟んで反対側
起きて当たり前の地震の備えは?そして目の前が海、津波の備えは?
ゴールデンウィークで浮かれている場合じゃ無い!
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