作曲家アレックス・ノース特集その10
「火山のもとで」(1984)
ジョン・ヒューストン監督、主演は名優アルバート・フィニー
メキシコの火山の麓にある静かな村に暮らす
駐メキシコの元イギリス大使の初老の男は
妻(ジャクリーン・ビセット)にも逃げられ
今は酒に、どっぷり浸かってアル中。
そこへ妻が戻って来ることからドラマは始まる。
言語も文化も違う異国の地で、それぞれの本能が衝突する様が
ジョン・ヒューストンらしいシニカルな目で描かれる。
彼は十代の頃からメキシコを放浪し、ハリウッド映画界に
入ったが生涯5度結婚し、その最後の妻は
自分の娘のようなメキシコ人であった。
音楽のアレック・スノースとは「荒馬と女」以来だが
こういう、ややこしい男女のもつれ具合を表現するのは
やはり得意で、此の後、ジョンが自分の娘アンジェリカに
オスカーを取らせた「男と女の名誉」も彼がスコアを書いた。
アカデミー音楽賞には15回もノミネートされながら
一度も撮れなかったハリウッド映画音楽の巨匠アレックス・ノース
これで最終回。
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