歴代アカデミー賞作曲賞1990年代 その9
「ライフ・イズ・ビューティフル」:ニコラ・ピオヴァーニ
監督のロベルト・ベリーニは元イタリア人俳優
早くから”ジャームッシュ”の「ダウンバイロー」等に出演
ハリウッド進出を狙っていた。
此の物語はイタリア系ユダヤ人の父子がアウシュビッツに送られ
その悲惨な現実を息子に分からせまいとして
”これは遊びなんだよ”と笑って死んでゆく父親を演じ
万人の涙を誘った。
音楽のニコラ・ピオヴァーニはフェリーニ晩年作品に
亡くなってしまったニーノ・ロータの後を継いだ作曲家。
題名通りに、人生を讃える美しいメロディーを付けた。
そういえば役者時代のロベルト・ベリーニも
フェリーニの「ヴォイス・オブ・ムーン」に出ていた
とにかくイタリア人贔屓とナチス嫌いのアカデミー協会は
まんまとロベルト・ベリーニの作戦にハマった訳で有る。
いや、それは冗談として此の作品、2度と観たく無いほど
切なくて泣かされてしまう。
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