歴代アカデミー賞作曲賞1960年代 その1
Ben Hur : Miklós Rózsa
60年代に入るとハリウッドは多様な作品が製作され
70mm映画にはハンガリー系のミクロス・ローザ
ロマンチック・コメディにはイタリア系のヘンリー・マンシーニ
英国からはモーリス・ジャールにジョン・バリーと
それぞれバラエティにとんだ海外の作曲家が
オスカーを競い合った。
先ずは「ベン・ハー」(1960)のミクロス・ローザ
ハンガリーはブタペスト生まれ
24歳でパリに移住、30歳でパリへ、その非凡な才能を
ハリウッドが目を付け、ビリー・ワイルダーの「深夜の告白」や
ヒッチコックの「白い恐怖」と次々に映画音楽を担当した。
その地位を決定付けたのはオスカーを総なめにした
ウイリアム・ワイラーの「バン・ハー」
70mm映画の金字塔とも言うべき此の作品に
壮大なオーケストレーションで構成された音楽は
大画面に繰り広げられるスペクタクル映像との相乗効果で
観客を圧倒するものであった。
たとえそれが聖書を基にしたユダヤ人プロデューサーの
プロパガンダとしても。
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