サバイバル映画である。
「流されて」「ロビンソンクルーソー」「少年の黒い馬」「蝿の王」と
その手の漂流映画の中でも此の孤島での生活は文明人であるほど
火と水を確保するだけでも大変で過酷だ。
主人公は世界的な運送会社FedEXのシステムエンジニア。
クリスマスを目前にして恋人をを残し、マレーシアのトラブル解決に
貨物機に乗ったものの、エンジントラブルで機体は太平洋に墜落、
彼だけなんとか救命ボートに乗り込み、意識を失う。
気が付けば、そこは南海の孤島。
トム・ハンクスは此の企画に制作もかみ監督に
「ホレスト・ガンプ一期一会」のゼメキスを誘った。
デニーロもそうだがハリウッド俳優は役作りに命をかける。
彼も貨物機遭難前後で体重を30kgほど調整し此れ程に変化させた。
島での孤独に耐えるため流れ着いたFedEXの荷物のバレーボールに
顔を描いて話し相手にするエピソードが悲しくて面白い。
*この先ネタバレ注意*
しかしもっと悲しいのは、木を集め縄をない筏を作り
必死で外洋に乗り出し、貨物船に救助され4年ぶりに母国へ戻ったら
恋人は結婚し子供まで生まれて居た事。
この恋人役をヘレン・ハントが演じ
貴方は生きていると信じ、ずっと待って待って待って
そして・・・諦めてと雨の中で抱き合う二人の
別れは、ふと”シェルブールの雨傘”の
雪のラスト・シーンを思い起こさせた。
此処で終わるかと思ったら、ゼメキス&ハンクス・コンビは
ラストに希望の持てる予感を出してオチ。
ずっと前に録画してDVDに焼いていたのに
観なかったのが悔やまれる。
0 件のコメント:
コメントを投稿